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第41話『真王の真実』

 遅すぎた真実、急を告げる風雲。

 いつものようにリランたちの世話をしているエリン。つい5日前の襲撃事件が幻であったかのように感じていたエリンの元へ、それが事実であったことを告げる手紙が届きました。

 真王を救った褒賞として、カザルム候の館で治療滞在している真王がエリンを晩餐へ招待してきたのです。

 覚悟を秘めて晩餐へと望んだエリン。そこには真王・ハルミヤとダミヤがすでに座っていました。

 エリンの活躍を褒めちぎるダミヤ、その一言一句が、エリンの心を締め付けていきます。

 (その光景を陶酔しきって語り続けるダミヤって、ほんっと、危なっかしい。)

 そして、当然予想できたダミヤの要請。

 「王宮まで護衛を務めてくれ。」

 その時、リランの脳裏にはかつてナソンから聴かされたオファロンの悲劇が浮かんで着ました。そして、ついに真王を前にして覚悟を据えて進言しました。

 「王宮へリランを連れて行くことは、どうかご容赦下さい。」

 リョザ神王国において真王の命に背くことは死に値する大罪、しかしながら、エリンはそれでもダミヤの要請を拒みます。

 それが命令になっても・・・・・・。

 命令を拒む理由を話す相手を、エリンは本能的に察知していました。その結果、ダミヤは部屋の外へ掃き出され、イアルを交えてその理由を語り始めました。

 王獣規範に隠された真意、王祖ジェの悲劇、リョザ神王国建国までのいきさつ・・・・・・。

 血と穢れ(サイ・ガルム)が半世紀以上前に王宮へ放った火は、代々の真王が本来継承されるべきすべてのことどもをハルミヤの手前で断ち切ってしまっていたのです。エリンからその話を聴き終えたハルミヤは、本来母から口伝されるはずであったその事実を緑の目を持つエリンから知らされ。愕然とします。

 しかも、原作では敢えて踏み込んでいなかったこの三者会談を丁寧に描ききりました。それは、原作にはないハルミヤの台詞が全てを物語っています。

 「真王の祖は、神などではなく、大罪人だったなんて・・・・・・。」

 戦という戦を心の底から嫌っているハルミヤにとって、その真実はあまりにも残酷でした。そのハルミヤの心の揺れが、この一言に凝縮されているように思います。

 それでもハルミヤは真王でした。エリンが退室して他に誰もいないという時にイアルから今回の襲撃事件の裏側を知るや、毅然とした振る舞いで帰宮後の措置を決意したのです。

 しかし、それを実行する機会は、永遠に訪れることがなかったのです。

 ハルミヤの死によって・・・・・・。

 【今回の『次回予告』】

 いつ以来だったっけ、と思うほどのダミヤの出番です。今回の本編では触れてませんでしたが、セィミヤは闘蛇軍がハルミヤを襲撃したという知らせを聞いた時点で、完全に大公がハルミヤを亡き者にしようとしたと、完全に思い込んでしまっています。その事はお見舞いの供物を全てつき返されたシーンでも分かることなのですが、次回はセィミヤがダミヤが張り巡らせた蜘蛛の糸に絡めとられる回になりそうです。

 それにしてもダミヤ役の石田彰、妖しさ大爆発ですなぁ。

 ではまた。

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